もしかして・・・巻き爪?


爪の両端が肉に食い込んで痛い!!
そう、それが巻き爪です。

放っておくと重症化してしまう巻き爪。
とても地味なイメージですが、とんでもない。

巻き爪は、ちゃんとした病気です。

ここでは、そんな巻き爪に打ち勝つための
対処法や予防法、治療法を紹介しています。



巻き爪の原因

◆「深爪」
巻き爪の一番大きな原因は深爪です。
深爪というのは爪を短く切りすぎてしまった状態です。

爪を短く切りすぎてしまうと、爪の周囲の肉は爪を圧迫し始めます。
爪の両端はこの圧迫に耐えきれず、内側に丸く巻いたような形に変化します。

爪が丸まろうとする時に肉を巻き込むので激しい痛みが出ます。
痛みが出るので爪を切ります。
爪が短くなるので再び爪の周囲の肉が爪を圧迫し・・・

つまり終わりのない悪循環が延々と続き、巻き爪を悪化させてしまうケースが多いのです。

爪を切る時は白い部分をせめて1mmは残して切るよう心がけましょう。

など

⇒巻き爪の原因

巻き爪の症状

◆爪が筒状になる
◆爪がひらがなの「の」のような形になる
◆肉に爪が食い込むので激痛が出る
◆膿が出る


巻き爪になると痛みが激しいので歩くのが非常に辛くなります。
無意識に足をかばうので、体重がかかる部位がおかしくなり骨盤に歪みが出る弊害もあります。
そうなると下半身が太りやすくなったり、腰痛が出るようになることもあります。

⇒巻き爪の症状

巻き爪の治療法

巻き爪の矯正法はプレートを使うものとワイヤーを使うものがあります。

◆ワイヤー矯正

爪の先(白い部位)に穴を開けてワイヤーを装着し矯正する方法
(爪が短い場合はこの方法は使えません)

◆プレート矯正

プラスチック素材もしくは形状記憶合金のプレートを爪に貼り、ドライヤーで温めながら矯正する方法
(ワイヤー矯正より矯正力が劣る)

など

⇒巻き爪の治療法

巻き爪は病院で治療するべき?

炎症していない初期の巻き爪であれば、
自宅でコットン・パッキングもしくはテーピング法
使った治療を行うのもいいと思います。

ただし出血していたり化膿が見られる場合は
病院で治療を行うべきでしょう。

巻き爪の治療には矯正と手術があります。
どちらが良くてどちらがダメとは言い切れません。
爪の状況でベストな選択が変ってくるからです。

⇒巻き爪は病院で治療するべき?

巻き爪矯正(ワイヤー使用)

巻き爪の矯正は
外科的手術と比べると痛みが少なく
見映え良く仕上がると言われています。

巻き爪矯正にはワイヤーを使った方法と
プレートを使った方法がありますが、
プレートを使った治療の方が矯正力が低いそうです。

ここではワイヤーを使った矯正法をご紹介します。

⇒巻き爪矯正(ワイヤー使用)

コットンパッキングでの治療方法

巻き爪を改善する1番の方法は爪を伸ばすことです。

しかし爪が肉に食い込んでいる状態では爪を伸ばすことはできません。
ということは爪と皮膚の間に隙間を作れば、
爪は肉に食い込むことなく伸びていく、ということになります。
それを可能にするのがコットン・パッキングです。

コットン・パッキングというのは、爪が指の肉に食い込んでいる部分にコットンを詰める方法です。

爪の両端の角を少しだけ削ります。空いた部分にコットンを差し込んでください。
この時、爪の角の部分が肉に食い込んだままなのにコットンを入れると痛みが大きくなります。
必ず爪と皮膚の間にすき間を作るようにしてください。

たったこれだけの事で痛みが嘘のように引いてしまいます。

※コットンをつめ込みすぎないようにしましょう。

コットンを詰めた後、もし痛みがひどくなればすぐに治療を止めてください。
また、爪が巻き込まれている部分が膿んでいる場合は
最初からコットン・パッキングはしないようにしましょう。

⇒コットンパッキングでの治療方法

テーピング法で巻き爪を治す

巻き爪が進行した症状を陥入爪(かんにゅうそう)と言います。
この陥入爪を予防するには爪を伸ばすことが一番の改善法なんですね。

しかし、爪が肉に食い込んで痛みが出ているのに爪など伸ばすことはできません。
ましてや全体重がかかっている足が患部なのですから、余計爪が肉に食い込んでいってしまうだけ。
本当に歩けなくなってしまいます。

この状態を改善するのがテーピング法。
やり方は以下の通りです。

◆用意するもの

「弾性絆創膏(伸縮テープ)」

まず、爪が肉に食い込んでいる部位に弾性絆創膏を貼ってください。
そして親指のつけ根に向かって、テープを引っ張りながら
螺旋状に巻き付けていきます。(爪の溝がすくように意識しながら巻き付けていってください)

この際、患部の状態によって絆創膏の方向を変えるなど工夫してみてください。
自分の傷に合った貼り方をすると、かなり痛みを抑えることが出来るようになります。

⇒テーピング法で巻き爪を治す

巻き爪を予防する爪の切り方

深爪が原因の巻き爪を病院で治しても、
爪の切り方が変わらなければ再び巻き爪を発症する可能性があります。

爪きりで爪を切っていると、爪の仕上がりが丸くカーブのある形になっていることに気づきませんか?
これは巻き爪になりやすい爪の形です。

爪の両はしを切り込み過ぎていると、爪が指の肉に圧迫されて爪が筒状に巻き始めます。
これが巻き爪の始まりです。

しかし四角に切っていると、支えが指の肉ではなく「爪の両はし」になるので
指の肉に圧迫されることはありません。
ですから爪が丸くなりようがないんですね。

四角く切る。
つまりスクエアカットが巻き爪にならない爪の切り方なんです。


※スクエアカットのポイント

爪を切る時は、できれば爪きりを使わずに紙やすりを使うようにしましょう。
爪きりを使っているとついつい深めに切ってしまうので深爪になりやすいのです。

ちなみにスクエアカットは指先が美しく見える効果がありますよ。

⇒巻き爪を予防する爪の切り方

赤ちゃんの巻き爪

赤ちゃんが巻き爪になっているのを見つけたらすぐに病院に行きましょう。

◆病院での治療法

患部にイソジンを塗って殺菌
抗生物質の投与

◆薬で改善できない場合

薬での治療を2〜3日続けても改善できない場合には、患部を切開の上、膿を取ってしまいます。

※お風呂では、お湯が赤ちゃんの足にかからないようにビニール袋をまいてあげましょう。


赤ちゃんが巻き爪になっても「泣く」ことでしか表現できません。
お母さんが注意してあげなくてはいけませんね。

巻き爪は悪化すれば骨まで化膿してしまうのですから。

⇒赤ちゃんの巻き爪

巻き爪が化膿してしまったら

巻き爪の治療は形成外科、外科、整形外科、皮膚科で行われています。

ただ、病院によって治療に対する考え方が違いますから、
病院のHPを見て治療内容を確認してから受診してもいいですね。

もちろん症状を見てからの診断にはなりますが、
病院によっては手術をすすめる病院もありますし矯正法をすすめる病院もあります。

双方の治療のメリット・デメリットを理解した上で自分の納得する治療を受けたいですよね。

⇒巻き爪が化膿してしまったら



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